2018年10月11日

福岡アジア美術館「横尾忠則とアジア'89

9月20日より、福岡アジア美術館では横尾忠則の作品点が展示が始まりました。
15点の作品は福岡市美術館が所蔵する作品のうち、アジアとの関わりが深い作品となっています。

図1

今回展示されている作品は、横尾忠則が初めてインドへ旅する直前に行われた個展「聖シャンバラ」で発表された版画集やアメリカのロックバンド「サンタナ」が1973年に大阪で公演した際のライヴ盤「ロータスのデンセツ」のジャケット・デザインとして制作されたポスターです。

60年代待つにビートルズがインドを訪問したことに衝撃を受け、影響された横尾忠則は、インド音楽を聴き、お香を焚き、ヨガを行い、インドへの思いを募らせていきました。


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「シャンバラ」とは横尾忠則がつくりだした「地球内部の空洞に存在するというアガルタ王国の首都の名前」だそう。
近代的で合理的な知を超えるスピリチュアルなものに惹かれていた当時の横尾忠則の関心が反映されたシリーズです。

インドのお香のパッケージやヒンドゥーの神々のイメージにサイケデリックの極彩色が組み合わされています。

こちらはインド文化やUFOやオカルト思想など神秘主義的文化への興味を抱いていた70年代の横尾を象徴するデザインです。

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こちらは1981年に「第3回アジア美術展」が福岡市美術館で開催された際に横尾忠則が手がけた本展のメイン・ポスターです。

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作品集などもたくさい置いてあり、インタビュー記事や別の作風の作品をみることもできます。


横尾忠則のほかにも、アジア美術館らしい、アジアのアーティストが手がける作品の展示もありました。
今回は絵画のほかにセルフポートレイトとしてつくられた本棚や乗り物、大きな作品が目立ちました。

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横尾忠則の展示は12月25日までの長い期間開催中です。
入場料金も200円とかなりお安いので、ぜひ芸術の秋に、アジアのアートを堪能してみてください。

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福岡アジア美術館  092-263-1100

福岡市博多区下川端町3-1
リバレインセンタービル7・8階

「横尾忠則とアジア'89」
2018年9月20日(木) 〜2018年12月25日(火)
料金:一般200円 高校・大学生150円 中学生以下無料

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askulryoko at 09:58│Comments(0) 西日本支店 九州(福岡県) 

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